よくナチュラルコートを検討されてるお客様からの質問・疑問で多いのが
『UVとどう違うの・・・・?』という質問です。
UVとシリコンのの基本性能・効果は殆ど変わりません。
水拭きOK・ペット排せつ物OK・床暖房対応・ノンワックスなどなど。そこで特に差が表れている上記項目について解説致しますのでご検討ください。
性能 | @耐久性 | A耐薬品性 | B塗膜硬度 | C防傷性 | D経年変化 | E艶色 |
---|---|---|---|---|---|---|
UV |
最高30年 |
対応 |
6H以上 |
強い |
劣化する |
超光沢 |
シリコンナチュラルコート |
15〜20年 |
強く対応 |
3〜5H |
やや強い |
一定 |
調整可能 |
@耐久性 |
UVコートはフローリング自体の耐久性能30年に設定されています。 シリコンコートは平均耐久力は15〜20年ぐらいです。 ただサンドペーパーで削らない限り剥がれないので普段のスリッパ歩行程度では問題なく UVコートと同じく耐久年数には差はないと思います。 |
A耐薬品性能 | 耐薬品性で一番優れているのはシリコンコートです。 シリコンコートの塗膜は強い表面決着力を持ちますので汚れの侵入を防ぎます。 例えば油性マジックを一か月放置してもシリコンコートは汚れを弾き続けるため 汚れの侵入を防ぎます。また、施工3日後(時期により異なる)からはラッカー・シンナー などの強い溶剤をこぼしてもは剥がれる心配はございません。 |
B塗膜硬度 | UVコートは硬度6H以上という非常に高い硬度を誇ります。 硬度が高いという事はそれだけキズにも強いと言えます。ただ落下物のキズや無理に 引っ掻いたキズまで防ぐわけではありません。ましてその保証施工は行っておりません。 対してシリコンコート(ナチュラルコート)は硬度3〜5H。 マンション・戸建てによってフローリングには様々な種類がございます。ナチュラルコートは フローリングそれぞれに合わせた硬度を保つのが特徴です。 つまりクッション性の高い柔らかいマンションのフローリングに硬度の高いフロアコートを しても継ぎ目からヒビ割れなどの恐れがあるのです。 また、硬度が高過ぎるUVコートの床鳴りが現在指摘され始めてきました。 フローリング協会では、超硬度のフロアコートを施工したフローリングで床鳴りが 起きても補修の対象外という決定が各デベロッパー・建設会社・管理会社に通達されてます。 |
C防傷性 | Bでも述べたように防傷性はフロアコートの硬度に比例します。 UVやセラミック(又はガラス系)は硬度6H〜9Hという非常に硬い皮膜を作りますので キズには強いです。 よく10円玉で引っ掻く実験がありますが、実際の生活の中で10円玉で引っ掻く程の 強い力は冷蔵庫を毛布なしで引きづる力と同等で実生活ではあまりございません。 10円玉で引っ掻けば剥がれないだけでキズは付きます。 つまり防傷性というのは付きにくいというものであり、全くキズが付かないワケではないのです。 UVコートなどの超硬質フロアコートで一番多いトラブルが実はこのキズが 付く付かないの言った言わないなのです。 |
D経年変化 | ナチュラルコートは無機質素材のシリコンが原料です。 無機質というのは同じ性能を保っていき性能が劣化しないという事です。 例えば『汚れに強いという特性』は、塗膜が完全に削れて無くなるまでは一定の性能を 発揮し続けるという事になります。 コンタクトレンズに使われているのがシリコンです。コンタクトレンズを何年使っても 曇ってきたり見えにくくなる事はないですよね。 対してUVコートは有機質のコーティングです。有機質は経年変化で性能が劣化 します。最初は完全な対応をしていても段々対応できなくなって行く事です。 車のボディーの塗装が新車時と10年後では色褪せてしまう事と全く同じです。 |
D光沢・艶色 | 艶色は断然UVコートが高いです。 ナチュラルコートの艶有りタイプでもUVコーティングの7分艶程です。 艶なしタイプでUVコートの2分艶で、当社でナチュラルコートをお申込みされる9割は 艶なしタイプを選ばれますので光沢が欲しい方にはUVコーティングが向いています。 フローリングの木目・色調を大事にされたい方は光沢を抑える方が良いでしょう。 ただし、光沢があるという事はデメリットもあります。 それはキズが付きにくいと言われるUVコートでもキズが付いた時に 方向変色によりそのキズが非常に目立ちやすくなってしまう事です。 ガラスにヒビやキズが入れば目立ちますよね。あれと一緒です。 また新築時とはいえフローリングにはどうしても多少のキズがあるのは仕方のない所。 UVコートは艶を出すために元あるキズも目立ちやすくなる点も難点です。 フロアコート施工中のホコリやチリが光沢の中で目立ってしまい・・・・そんな苦情も耳にします。 ただこれは各会社の技術力に差がある事が多いです。 |
その他 | 補修性はUVコートも技術の進歩により補修可能になったと聞いてますので差はないです。 グリップ力はUVコートの方が利きます。ただ何でも利き過ぎるというのは時として 不都合もございます。これはお客様個人々で感じ方が違うので一概には言えません。 臭いはUVコートの場合、瞬間硬化させますので臭いは収まりますがこれも施工会社に よって硬化(照射)が甘い場合強い刺激臭がいつまでも残って施工し直しの場合があります。 シリコンコートはトルエン系シリコンの場合施工翌日でも強いトルエン臭が残りますが 3日も経てばほぼ収まります。 ナチュラルコートはアルコール系シリコンなので施工翌日は完全に臭いが消えてます。 |